今回はライフのタイミングベルト交換を紹介いたします。情報は検索すると多数表示が
ありますのでそのような部分は簡略してまいります。前半はタイミングベルト交換をメインで
後半(次回)ライフのウォーターポンプはたいみんぐべルトと同時に交換しなくてOK?
に分けて紹介していきます。以下が今回の作業で交換した部品になります。
交換部品一覧
- スパークプラグ(6本)
- ヘッドカバーガスケット
- ファンベルト
- クーラーアイドルプーリー(テンショナー)
- タイミングベルト
- タイミングテンショナー
- カムシール
- クランクシール
次回紹介
- ウォーターポンプ
- サーモスタッド
- サーモガスケット
準備作業
バンパー取り外し
- ジャッキアップする
- 右タイヤを取り外し
- フロントバンパー取り外し
☆ポイント
バンパーの取り外しですがヘッドライト、フェンダー、バンパーをマスキングテープで養生して下さい。
ビス止めは4箇所です。ナンバーの後ろに10ミリ2箇所とフェンダーつなぎ目にプラスビス左右1本。
あとはすべてクリップ止めなので上部と下部を外します。
ヘッドライト下に内張り剥がしを差し込み下に押し下げるように順次外すとバンパーが外れます。
ヘッドライト取り外し
- ボルトを外す(2箇所)
- 配線カプラーを外す
右側ライナーをめくる
- クリップを外す
- ライナーを後方にめくっておく
☆ポイント
ライナーは全部外しません!めくれたらOK!
エンジンオイルと冷却水を抜く
☆ポイント
オイルシールを交換しない時、ウォーターポンプを交換しない時はこの作業は不要です!
エンジンマウントの取り外し
- エンジンを持ち上げるかジャッキアップする
- マウントのアースを取り外す
- 14ミリボルト3本とナット2個を取り外す
☆ポイント
ジャッキアップしてエンジンを支える場合はオイルパンの損傷やエンジンルーム内の干渉に注意!
パーツの取り外し
補機ベルトの取り外し
- テンショナー2箇所のボルトを緩めます
- ベルトを外す
☆ポイント
この作業はエンジンマウントを外しエンジンフリーにすることで作業性が向上します。
テンショナーはタイミングベルトカバーを外す時に邪魔なので外しておきます。
クランクプーリー取り外し
- プーリーボルトに工具がかけられるようにエンジンの高さを下げる
- プーリーホールドレンチでプーリーを固定する
☆ポイント
プーリーボルトを外すと見えますがプーリーのずれを防止するキーが取り付けてあるので紛失注意!
プーリーホールドレンチは純正品でもありますがストレートで販売されるのでリンク貼っておきます!
ヘッドカバー取り外し
- ターボ車の場合はインタークーラーを取り外す
- PCVホースとレベルゲージを取り外す
- イグニッションコイルのカプラーを外しコイルを固定してるボルトを外す
- コイルをすべて外す
- カバー上のカプラーハーネスを外す
- ターボ車はカバー横のハーネスも外す
タイミングベルトカバー取り外し
- 上部の14ミリボルト4本を外す
- 中央の12ミリボルト1本を外す
- 下部の10ミリボルト3本を外す
- カム及びクランクセンサーのハーネスを外す
☆ポイント
ここまでくればカバーは外れますがスペースが狭いので抜くのが苦労します。
そこで効率よくカバーを外す方法ですがACコンプコンプレッサーをフリーにします。
下2箇所上1箇所を外すとフリーにできます
エアコンの配管は邪魔になりますので傷を付けないように丁寧によけておきます。
これでスペースができるのでカバーを抜くことが簡単にできます。
タイミングベルト取り外し
- 1番圧縮上死点に合わす
- 念の為、ベルトにマーキングする
- テンショナーを緩めてベルトを外す(テンショナーを一番左に寄せボルトを締める)
- テンショナーを外す
- カムプーリーを外す
☆ポイント
ここが一番の山場になりますが確実に作業する為に元の姿を写しておくと安心です。
カムはUPマークとヘッド面上部とカムのTDCラインに合ってればOK!
クランクのTDCも合ってること。▽マークで合わす。
クランクとカムのシール取り外し
☆ポイント
※注意 シールを外す時に軸に傷をつけるとオイル漏れの原因になります!
パーツの組み付け
クランクとカムのシール取り付け
☆ポイント
元の位置より少しずらして組むとよい
カムシャフトプーリー取り付け
- カムプーリーを取り付け74Nmで締め付け
☆ポイント
カムホールドレンチやスパナでカムを固定するとよい
タイミングベルト組み付け
- 各所、汚れなど掃除しておきます。
- クランクシャフトにガイドプレートを取り付ける
- TDCマークを▽に合わせる
- カムのプーリーのTDCマーク(ライン)をヘッド上面に一致させる。
- 新しいベルトに古いベルトからマーキングする。(念の為)
- 新しいテンショナーを取り付け左寄せでボルト締めベルトを張る
- アジャストボルトを緩めベルトを張り再度締め付ける(44Nm)
☆ポイント
最後にタイミングベルトドライブプーリー取り付けるとスムーズに作業できます。
タイミングベルトの張り調整
- TDCマークが合ってる事を確認して時計回転に5山回転した位置で止める
- テンショナーのアジャストボルトを1回転緩め規定トルクで締める(44Nm)
- クランクを右回転させ動作確認でスムーズに回ればOK
☆ポイント
P07Aエンジンは時計回りなのでホンダエンジンに慣れてる人は注意!
タイミングベルトカバー取り付け
- カバーにパッキンを装着して取り付ける
- 14ミリボルトを24Nmで締め付け
- 中央の12ミリを24Nmで締め付け
- 残り10ミリを12Nmで締め付け
クランクシャフトプーリー取り付け
- プーリーを取り付けキーを差し込む
- プーリーホールドで113Nmで締め付ける
あとはひたすら元に戻せば完了です。
☆ポイント
補機べルト取り付けはマウントを取り付け前にすると簡単に取り回しが楽です。
完成確認
エンジンを始動させて確認です。異音やオイル漏れがあれば異常です。シールのオイル漏れは15分以上
は必要です。このような異常がある時は再度分解して組み直して下さい。
今回の☆彡
作業難易度 ☆☆
コストパフォーマンス ☆☆
まとめ
いかがでしたか?今回はライフのタイミングベルトを半日で完成させるコツを紹介しました。
半日で完成させるコツは作業スペースを作ることです。狭くて手の入らない場所で格闘しても時間の無駄です。
作業が困難でストップした時は頭のリセットするこもと重要でなんです。
個人で作業される方の参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。